海外旅行中、ケガをしてしまったら、どうすればいいの?
楽しいはずの海外旅行で、残念ながらケガをしたり、病気になったり、なんらかのアクシデントにあった際、必ずやった方がいいことをお伝えします。
私も、モロッコでの旅行中、ケガをしてしまい、旅行保険を活用したので、アクシデントの内容を説明しながら、お伝えしますね。
結論だけ知りたい場合は、目次から先に進んでくださいね。
モロッコ流血事件
2週間におよぶモロッコ旅行で、帰国の前々日の夜、その事件はおきました。
バスでレストランの近くまで移動し、バスを降りてレストランまで歩いている途中、ぼこぼこした道につまづき、見事に、顔から着地してしまったのです。
モロッコは、狭い道でも自転車やバイクが、ビュンビュン走ってます。
レストランまでの道も、右側によって歩いていたのですが、左側の方に撮りたい場所があって、ささーっと左側に移動して写真を撮っていたら、
「あぶない!! 」
と注意され、もとの列に戻ってきたところ、暗かったこともあり、足元のデコボコに気づくのが遅れてしまったのです。
それは、まるでスローモーションのようなできごとでした。
「あー、ころぶ!!」
と思いながら、2-3歩あるき、その間に右手しか前に出せずに、見事に顔面から着地してしまいました。
「イタタッ」と思いながら、顔をあげたら、血がボタボタたれていて、わたしよりも、周りの人がビックリしていました。次々と差し出されたティッシュを左目に当て、とりあえずレストランまで行きました。
病院に行くかどうか聞かれて、心配だったので、近くの病院まで連れていってもらいました。
こういうところも、海外ですよね。どうするか選択するのは本人。
眉毛のあたりが3-4㎝、パックリと切れていて、これは縫われるのかなぁと思いながらドキドキしながら待っていました。
モロッコの病院って、ちゃんと縫えるのかどうか、逆にばい菌が入っちゃったりしないのか、とか不安を感じながら、お医者さんが部屋に入ってくるのを待っていました。
そして…針で縫われる痛さを想像すると、ケガの痛さは、どこへやら
いやいや、それよりも、保険を請求するときのために、写真を撮らなくては!!
と思い立ち、ずっとおさえてたティッシュを外し、自撮りを始めました。
痛々しい…
いつも自撮りするときは、きれいに撮れるビューティアプリを使ってるので、ついつい同じアプリを使って撮ったのが、こちら。
たしかに痛々しいけれど、保険金を請求するのに、これじゃNGだなって思って、ふつうのカメラでもパシャリ
壊れたメガネや、血がついたコートもパシャリ
そうこうしてるうちに、お医者さんがやってきて、わたしの祈りが通じたのか、消毒とテーピングだけで終わりました。
メガネがなければ、完全に左目を直接打ちつけてたと思うので、壊れたメガネにも感謝♪
でも、見えない(笑)
ドキドキの治療時間が終わって、レストランに戻ると、ツアーの参加者から拍手で出迎えられました。
日本人だったら、そこで拍手をすることはないと思うのだけど、さすがに外国の人たちは対応がちがう。
みんなから食事のタイミングも遅れてるし、食欲もなかったので、そんなにいらないって言ったのに、ちゃーんと1人分ずつ運んでくれました。
ラッキーだったのは、タイから参加してる人が痛み止めや、腫れを抑える薬を持っていたこと。
言われるがままに、食後に薬を飲んで、氷で冷やしながら眠りにつきました。
翌日は四輪駆動車に乗るツアーだったため、大事をとってツアーはキャンセルして、ホテルでおとなしく寝ていました。
腫れを冷やす氷は、何と言ってもらうの?
ホテルでも、氷をもらって目の周りを冷やしてたのですが、そのとき役立ったのがジップロックです。
氷が水になっても、二重でジッパーを閉じてるから、こぼれてくることもなくよかったです。
氷が欲しいとき Ice please でも通じますが、アイスだけでは伝わらなかった場合、
というと、わかってもらえます。 たぶんね!!
初日の夜は、部屋に備え付けられてる大きさのアイスペールに入った氷をもらい
翌朝、氷が空になったアイスペールをもって、朝食を食べに行き、「これに氷をいれてほしい」ってお願いしたら、「朝8時になったら、バーでもらってください」とアイスペールは取り上げられてしまいました。
そして、バーでは、ふつうのグラスに氷を入れてくれただけ。
一回使ったら、おしまい( ;∀;)
お昼頃に、もう一度氷をもらいに行ったら、バーには誰もいなかったので、フロントで「氷がほしい」と主張してみたところ
だいぶ時間がたってから、こんな大きなアイスペールに山盛りの氷を入れて女性スタッフが笑顔でやってきました。
そして、一言
Have a nice time!!! って・・・
完全に部屋でパーティやるって思われてる。
さすがに多すぎるので、少しでも長持ちさせようと、あまった氷を冷蔵庫に入れておいたら、アイスペールに穴があいてたらしく、水びたしに…
モロッコいろいろと楽しいです。
もうひとつラッキーだったのは、ケガをしたのが、ほぼツアーの終わりに近い日程だったこと。
ツアーを一日おやすみしただけで済んだし、なにより顔をうちつけて、内出血がひどかったので、そのまま飛行機に乗ったら、血管が広がったりしないか心配になってただろうなぁと、あとから思いました。
帰国日は、左目の周りは殴られたみたいに腫れてて、空港のあちこちで、「どうしたの?」と質問されました。
怪しいひと
偽造パスポートつくった時には、顔をけがしてるフリしたら他人でも通るんじゃないかと思ったぐらい。
お岩さんの気持ちも、なんとなく、わかった。
モロッコ、そしてトランジットしたトルコではケガについて質問されましたが、上海や日本では、なにも聞かれずスルー。
こういうところにも、国民性が出るんだなって実感しました。
帰国したら、すぐに旅行保険の請求を!!
わたしが入ってたのは、クレジットカードについている旅行保険だったので、帰国したら、すぐにカード会社に電話しました。
どういう経緯でケガをするにいたったのか
病院へは行ったのか (現地でも日本でも)
病院の治療証明はあるのか
交通費や薬代の領収書はあるのか
私が、今回利用したのは、アメックスビジネスゴールドカードに付帯している旅行保険です。
このビジネスカードでフライトの決済をしたので、最初にAMEXに電話をしました。
クレジットカードには、旅行代金を決済しなくても保険がついているカードと、フライト代等を決済したら保険がついているカードがあります。
わたしが旅行に行くのに使ったのは、Amexのビジネスゴールドカードでしたが、電話でいろいろと話を聞いたところ、アメックスの個人のプラチナカードで決済をした方が、より多くの補償がついてたことが判明しました。
アメックスのプラチナカードは、主人のカードなので、わたしが使っているのは家族カード。
家族カードの場合は、日本からの出入国のフライトを決済しているかどうかで補償の金額が変わってきます。
同じゴールドカードだったとしても、個人のカードかビジネスカードかでも、保険の種類が微妙に違います。
ビジネスゴールドカードだと、国内の航空便の遅延には対応していますが、海外のフライトには対応していないとのこと。
プラチナ個人カードの場合、海外のフライトでも、航空便の欠航・遅延の際、決済していれば、ホテルは対象外ですが、レストランでの食事のみは保証されます。
乗継便が遅延した場合は、ホテルの宿泊代も対象になるのです。
決済していなくても保険がついてくる場合をのぞき、出入国のフライトをカード決済していることが重要とのことで、少なくともフライト代はプラチナカードで決済した方がメリットがあるということがわかりました。
ホテル代を決済しているかどうかは、関係ないそうです。
治療保険などは決済しているしていないに関わらず、プラチナは1000万まで
ビジネスゴールドの場合、自動付帯で200万
決済している場合は300万まで
あまり現実的ではないけれど、行きと帰りの飛行機を別々に予約して決済カードを変えたり、ツアーのパックだったら分割払いにして、プラチナ個人とビジネスカードでそれぞれ決済すると、両方の保険が合算されて、上限が1300万までになるんだって。
よほどのことがない限り、上限1000万円あれば、大丈夫なんじゃないのかな。
それに、フライト代は往復で購入した方が、断然お得なので、これは知っててもやらないことかな。
後遺障害保険って、どんなもの?
今回、顔のケガということで、半年後にケガの状態が目立つようだったら、後遺障害保険も適用されるかもしれないと、整形外科のお医者さんに言われました。
その場合、後遺障害の度合に応じて、保証上限額に対して、何%という計算がされるらしく、
ビジネスゴールドの場合は、上限額が500万円
プラチナ個人(家族カード)で決済している場合は、上限額が1000万円
ということで、金額も倍近く違うんだな、と実感しました。
整形外科を受診したときに、後遺障害保険の対象になるかもしれない、と言われましたが、半年たってみないと、なんとも言えないところです。
写真をチェックされた保険会社の方の話では、ケガをして切れてるところが眉毛にかかっている部分は長さとして認められないとのことでした。
いま、アートメイクをしているので、眉毛にかかってるのですが、もともとの眉毛だったら、ギリギリかからないぐらいで、半年後の様子次第で、保険がおりるかどうか、もう一度、問い合わせをしてみようと考えています。
でも、これも知ってるかどうかですよね。
治療費や、壊れたメガネには保険が適用されると思っていましたが、後遺障害保険については、まったく考えてもいませんでした。
壊れたメガネは、どれぐらいの保証がされるの?
転んで壊れてしまったメガネは、どれぐらい保証されるかですが、修理可能かどうかによって金額が変わってきます。
メガネが修理できる場合⇒修理代のみ
メガネが修理できない場合⇒メガネの購入額から使用年数分の金額を差し引き、さらに免責額3000円が引かれた金額が保険でカバーされます。
今回の保険会社さんでは、メガネは一年に10%ずつ金額が差し引かれていきました。
修理できない場合は、メガネ屋さんで、「修理ができない証明書」を書いてもらう必要があります。
これは、どこのメガネ屋さんでもよくて、書式も自由でした。
メガネを購入したときの領収書も必要とのことでしたが、持ってなかったので、購入した際のカードの明細と、壊れた写真を添付して申請しました。
海外で、事故にあったとき、病気になったとき、何をすればいいの?
とにかく、なにかあったら、写真を撮る!!!
それから、現地でしかできないことをやってきてください。
ケガをした場所の写真を撮る
壊れたものがあれば写真を撮る
病院に行ったら、領収書や診断書をもらう
とくに、写真を撮ることって、あとからだとできないことなので、自分じゃなくて、一緒に行った友達や家族が保険が必要そうなことになったときにも、写真を撮ってあげてくださいね。
スーツケースが壊れたときも、税関を通ってしまうと、航空会社の保証もなくなってしまうこともあるので、必ず車輪側も大丈夫かなーとチェックしますし、もしも壊れていた場合は、すぐに空港のスタッフさんに伝えて、書類を書いてもらったり、写真も撮っておきます。
いまは、スマホを持って歩いている人がほとんどなので、何かあったら記録として残すために写真を撮っておくといいですよ
保険の支払いは、いつされるの?
今回請求したのは、
帰国してからの、整形外科と眼科の医療費
日本で病院を受診した頃には、腫れもおさまってきていたので、数回の受診で済んだこともあり
すぐに書類が揃ったので、写真を何枚か添えて、保険会社に申請をしました。
治療が長引く場合は、治療が終わってからでも良いですし、保険会社と相談すれば何回かに分けて請求することもできるかと思います。
わたしの場合、半年たったら、傷の様子をみて、後遺障害保険を請求するかどうか検討したいと思っています。
今回のケガをふりかえって、まとめ
海外旅行に出かける前に、クレジットカードの保険だけで、もしもの場合の金額は足りるのかどうか、旅行保険の補償内容を確認しておくといいですね。
旅行代金をそのカードで決済する必要があるかどうかも、あわせて確認しましょう。
そして、実際に事故などが起きた場合は、、、
保険請求に使うことを考えて、とにかく写真を撮っておくことをおすすめします。
もしもの場合にそなえて私の体験をシェアしましたが、できれば何事もおきない方がいいに決まっています。
SAFE TRAVEL !!!